PEファンドのM&A|2021/2/15〜19|MCP

PEファンドのM&A|2021/2/15〜19|MCP

PEファンドのM&A|2021/2/15〜19|MCP

今週(2021/2/15〜19)のPEファンドによるM&Aニュース

2021年2月15日(月)から19日(金)までに公表されたプライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)による主なM&A案件は、以下の通りです。

公表日買い手対象会社売り手備考
2月15日MCP
パートナーズ
コミネジャフコセカンダリー
バイアウト
2月18日城東テクノTDMMCP
パートナーズ
ファンドExit
2月19日オリエンタル白石山木工業
ホールディングス
MCP
パートナーズ
ファンドExit

今週は、PEファンドによる投資1件・Exit3件(1件重複)が公表されています。

これらの案件は、いずれもMCPパートナーズ(旧みずほキャピタルパートナーズ)が買い手または売り手として関わっています。

本記事では、老舗PEファンドの1社であるMCPパートナーズの概要について説明します。

なお、本記事は公開情報に基づいて作成しており、一部の内容は事実と異なる可能性がある点、ご留意ください。

また、PEファンドそのものについての理解を深めたい方は、こちらの資料や動画もご参照ください。

▽関連資料:ファンドガイドブック

▽関連動画

MCPパートナーズ(旧みずほキャピタルパートナーズ)の概要

MCPパートナーズ(旧みずほキャピタルパートナーズ)の概要

MCPパートナーズは、2000年に設立されたみずほキャピタルパートナーズを前身とするファンド運営会社です。

バイアウトファンドとメザニンファンドの2種類のファンドを運営している点に特徴があります。

今年の2月12日、みずほキャピタルパートナーズからMCPパートナーズに社名を変更しました。

本記事では、MCPパートナーズの特徴について、次の2点を取り上げます。

  • キャプティブファンドの立場からの独立
  • バイアウトファンドとメザニンファンドを運営

以下、個別に検討します。

キャプティブファンドの立場からの独立

キャプティブファンドの立場からの独立

まず、キャプティブファンドの立場からの独立についてです。

従来のみずほキャピタルパートナーズは、みずほ銀行を中心とするみずほグループのグループ会社でした。

資本関係としては、みずほ銀行が50%、みずほグループのベンチャーキャピタルであるみずほキャピタル(名称が似ていますが、みずほキャピタルパートナーズとは別の会社)が50%の親会社でした。

このように、特定の親会社グループに属しているファンドのことをキャプティブファンドと言います。

みずほキャピタルパートナーズは、今年2月、資本構成を変更し、キャプティブファンドの立場から独立しました。現在の資本構成は、みずほ銀行が継続して14.9%を保有するものの、その他の85.1%は機関投資家や役職員持株会などで保有されています。

近年、このようなキャプティブファンドの独立が相次いでいます。

旧東京海上キャピタルは、昨年東京海上グループからMBOにより独立し、ティーキャピタルパートナーズとなりました。

また、香港のCLSAグループに属するCLSAキャピタルパートナーズジャパンは、汐留パートナーズとして独立する予定です。

このようにキャプティブファンドの独立が相次いでいる背景として、特定の親会社グループの影響を受け得るキャプティブファンドは、LP投資家からの評価がネガティブになりやすく、ファンドレイズに影響しかねないという点が挙げられるようです。

バイアウトファンドとメザニンファンドを運営

バイアウトファンドとメザニンファンドを運営

続いて、MCPパートナーズの最大の特徴であるバイアウトファンドとメザニンファンドの運営についてです。

バイアウトファンドは、対象会社の株式の過半数を取得し、IPOなどによるExitを目指します。通常、プライベート・エクイティ・ファンドという場合、バイアウトファンドのことを指します。

メザニンファンドは、シニアとエクイティとの中間に位置するメザニンでの投資を行うファンドです。メザニンによる投資とは、具体的には優先株式や劣後ローンによる投資を意味します。メザニンは、ローリスク・ローリターンのシニアとハイリスク・ハイリターンのエクイティとの間に位置付けられ、ミドルリスク・ミドルリターンという特性を有しています。

一般的なPEファンド運営会社はバイアウトファンドのみを運営しており、メザニンファンド運営会社はメザニンファンドのみを運営しているケースがほとんどですが、MCPパートナーズはそれぞれのファンドを運営しているところに特徴があります。

以下、バイアウトファンドとメザニンファンドについて、各ファンドの特徴を個別に検討していきます。

バイアウトファンド

MCPパートナーズは、これまでに5つのバイアウトファンドを組成・運営しています。

  • 1号ファンド
    設立時期:2000年
    組成金額:150億円
  • 2号ファンド
    設立時期:2003年
    組成金額:340億円
  • 3号ファンド
    設立時期:2007年
    組成金額:292億円
  • 4号ファンド
    設立時期:2013年
    組成金額:112億円
  • 5号ファンド
    設立時期:2018年
    組成金額:300億円

2020年9月の時点で投資件数32件、IPO10件と投資の約3割でIPOによるExitを実現しています。

バイアウトファンドの案件類型別・業種別の投資実績

案件類型別・業種別の投資実績は上図の通りです。

  • 案件類型別
    子会社独立型が約44%、事業承継型が約34%とこれらの2類型で約8割を占めており、これらの類型に強みがあることが分かります。
  • 業種別
    製造業が約半分を占めていることから、製造業に強みを持っていることが分かります。

▽関連記事:バイアウトファンドとは?4つの特徴を解説!PEファンドとの違い 

メザニンファンド

MCPパートナーズは、これまでに4つのメザニンファンドを組成・運営しています。

  • 1号ファンド
    設立時期:2005年
    組成金額:253億円
  • 2号ファンド
    設立時期:2011年
    組成金額:177億円
  • 3号ファンド
    設立時期:2015年
    組成金額:300億円
  • 4号ファンド
    設立時期:2019年
    組成金額:326億円
メザニンファンドの案件類型別・業種別の投資実績

案件類型別・業種別の投資実績は上図の通りです。

  • 案件類型別
    バイアウトファイナンス(バイアウトメザニン)が約半分、コーポレートメザニンの各類型で残りの半分を占めています。
  • 業種別
    サービス業が約4割、製造業が約3割でこれら2業種で全体の約7割を占めており、これらの業種に強みを有しています。

▽関連記事:メザニンファイナンスとは?メザニンローンとは? 

まとめ

以上、今回はMCPパートナーズの概要についてピックアップしました。

SOGOTCHA(ソガッチャ)では、毎週PEファンドが関わるM&A事例をピックアップしていきますので、ぜひご覧ください。

なお、日本で活動するバイアウトファンド・メザニンファンドについて具体的に知りたい方は、こちらの資料をご参照ください。

▽関連資料:ファンドガイドブック

毎週のニュースをご覧頂くと分かる通り、PEファンドは頻繁にM&Aを行っています。このため、あなたも急にPEファンドと関わることになるかもしれません。

例えば、

  • PEファンドの投資先について、自社に買収検討の打診があった。
  • 自社のノンコア部門について、PEファンドから買収検討の打診があった。
  • 自社のオーナーが、PEファンドへの会社の売却を検討しているらしい。
  • 今度、PEファンドのExit案件のアドバイザリーをすることになった。
  • 銀行から、成長資金の調達先としてPEファンドの紹介を受けることになった。

そのような場面で、もしご自身の横に立って一緒に交渉や検討を進めてくれるパートナーが必要と思われたなら、弊社までお問い合わせください。

弊社は、手の届くM&AアドバイザリーとしてSOGOTCHA MOA(ソガッチャモア)というM&Aアドバイザリーサービスを提供しています。

気になることがございましたら、ご遠慮なくご連絡ください。

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