目次
「PEファンドって何?」
「バイアウトファンドとどう違うの?」
PEファンドとは、非上場(非公開)株式を主たる投資対象とするファンドであり、成長・成熟期の企業を投資対象としています。
本記事では、
- 投資対象
- 投資対象の企業の成長段階
の2軸に基づき、PEファンドとは何者なのかということについて整理します。
なお、本記事の内容はこちらの動画でもご覧いただけます。
《執筆者》
PEファンド・M&Aアドバイザリーの実務経験があるSOGOTCHA(ソガッチャ)スタッフが執筆しました。
PEファンドとは
PEファンドとは、非公開(非上場)株式を主な投資対象とするファンドです。
PEファンドはプライベートエクイティファンド(Private equity fund)の略称で、プライベートエクイティとは、非公開(非上場)株式を意味します。
PEファンドは非公開株式を投資対象とする特性から、日本ではM&Aや事業承継の場面で登場します。
なお、M&Aや事業承継における具体的な活用イメージは、【図解】事業承継・M&AにおけるPEファンドの役割の記事をご参照ください。
以下、広義のファンドの中で、PEファンドはどのような特性を持つファンドなのかということについて、
- 投資対象
- 投資対象の企業の成長段階
の2軸に基づいて説明します。
PEファンドの投資対象:非公開(非上場)の株式
ファンドの投資対象は、
- 株式
- 債券
- 不動産
の3つが主なものです。
どの資産に投資するかによって、大きく
- 株式ファンド
- 債券ファンド
- 不動産ファンド
に区分されます。
ここで、株式は
- 上場株式
- 非上場(非公開)株式
の2つに区分されます。
PEファンドは、非上場(非公開)株式を主たる投資対象とするファンドであり、株式ファンドの一種と言えます。
こちらの内容は、【図解】ファンドは投資対象別に分類できる!PEファンドやバイアウトファンドは?でより詳しく解説しています。
PEファンドの投資対象企業の成長段階:成長・成熟期
上記の通り、PEファンドの投資対象は、非上場(非公開)株式です。
非上場の会社と一口に言っても、創業したばかりの小さな会社から、100年以上の業歴を誇る伝統企業まで、各社の成長段階に応じた多種多様な会社が存在します。
この成長段階につき、大きく次の3つに分けることができます。
- 創業期
- 成長・成熟期
- 衰退・再生期
一般的に、PEファンドは、投資対象となる企業の成長段階に応じて、以下の通り区別されます。
- 創業期: ベンチャーキャピタル(少数株式に投資)
- 成長・成熟期: バイアウトファンド(多数株式に投資)
- 衰退・再生期: 企業再生ファンド(多数株式に投資)
この中でも特に、M&Aや事業承継の場面で登場することが多いバイアウトファンドがPEファンドの代表例であり、通常、単にPEファンドという場合、このバイアウトファンドのことを指すのが一般的です。
バイアウトファンドについてより詳しく知りたい方は、【図解】バイアウトファンドとは?4つの特徴を解説!【PEファンドとどう違うの?】の記事もおすすめです。
まとめ
さて、今回はPEファンドの概要について取り上げました。
なお、本記事の内容はこちらの動画でもご覧いただけます。
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