ファンドのExitとは?PEファンドのビジネスの流れ⑥

ファンドのExitとは?PEファンドのビジネスの流れ⑥

PEファンドのビジネスは、

  1. 調達(ファンドレイズ)
  2. 投資(ソーシング、エグゼキューション)
  3. 運用(PMI、バリューアップ)
  4. 回収(Exit)
  5. 分配

の5つのステップから構成されています。

本記事では、

  1. 回収(Exit)

について整理します。

まずPEファンドビジネスの全体像について知りたいという方は、【図解】PEファンド転職希望者必見!ファンドビジネスの流れをご覧ください。

なお、本記事の内容はこちらの動画でもご覧いただけます。

《執筆者》

PEファンド・M&Aアドバイザリーの実務経験があるSoGotcha!(ソガッチャ)スタッフが執筆しました。

PEファンドのExitとは

PEファンドのExit

PEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)による投資の回収のことを、通称Exit(エグジット/イグジット)」と言います。

具体的には、投資していた会社の株式や事業を新たな買い手に譲渡し、投資資金を回収することを指します。

すなわち、保有していた株式や事業を売却することです。

PEファンドの利益は、シンプルに表現すると、「回収した資金 − 投資した資金」です。

このため、PEファンドは少しでも高い価格でExit(投資先を売却)し、より多くの資金を回収するというインセンティブが働きます。

ExitではPEファンドが売り手となる

上記の通り、Exitは保有していた株式や事業を売却することです。

このため、PEファンドは、Exitにおいては売り手としてM&Aを行うことになります。

すなわち、ソーシングエグゼキューションの段階で買い手の立場から実行した各事項につき、今度は売り手の立場から受けることになります。

具体的には、以下の通りです。

  1. Exitプロセスの開始
  2. 買い手候補先への打診
  3. 買い手候補先からの意向表明書の受領
  4. 入札方式によるデューディリジェンス(DD)
  5. 最終意向表明書の受領
  6. 最終条件交渉
  7. 投資委員会の決裁
  8. 最終契約締結
  9. 前提条件充足
  10. 取引実行

以下、各内容について見ていきましょう。

Exitのステップ1. Exitプロセスの開始

PEファンドは、一定の運用期間を経て投資先の企業価値向上を実現した後、Exitプロセス(投資先の売却プロセス)を開始します。

Exitのステップ2. 買い手候補先への打診

PEファンドは、投資先の新たな買い手となりそうな買い手候補先に対し、Exit(売却)の打診を行います。

当該投資先の買収に興味を持った買い手候補は、次のステップである意向表明書の提出に進みます。

Exitのステップ3. 買い手候補先からの意向表明書の受領

投資先の買収に興味のある買い手候補先は、PEファンドに意向表明書を提出します。

意向表明書を受領したPEファンドは、その記載内容を検討し、次のステップであるデューディリジェンス(DD)に進む買い手候補先を数社選定します。

Exitのステップ4. 入札方式によるデューディリジェンス(DD)

PEファンドのExitプロセスは、通常、入札(ビッド)方式で実施されます。

これは、複数の買い手候補先を募り、価格競争をさせることで、少しでも高くExitすることを目的としているためです。

Exitのステップ5. 最終意向表明書の受領

DD実施後、買い手候補先から最終意向表明書を受領します。

最終意向表明書は通常法的拘束力を有する(binding)ものであり、価格を始め、主だった条件が記載されています。

PEファンドは、受領した最終意向表明書の内容を比較検討し、Exit先を1社に絞ります

Exitのステップ6. 最終条件交渉

最終意向表明書の内容を踏まえ、最終的な条件交渉を実施します。

ここで主だった条件につき合意し、その具体的な内容を最終契約書に落とし込むことになります。

Exitのステップ7. 投資委員会の決裁

最終条件交渉と前後して、PEファンド内で投資先のExitにつき、投資委員会の決裁を取得します。

Exitのステップ8. 最終契約締結

最終条件交渉の内容を踏まえ、最終契約書のドキュメンテーションを行い、最終契約書を締結します。

Exitのステップ9. 前提条件充足

取引実行までに買い手側で許認可を取得する必要がある場合や金融機関からの資金調達が必要な場合など、一定の前提条件を充足する必要がある場合が多いため、最終契約締結から取引実行までの間には、通常一定の前提条件充足期間が設けられます

Exitのステップ10. 取引実行

前提条件充足後、PEファンドは株式や事業を買い手に譲渡し、また買い手はPEファンドに対価を支払うことで、取引が実行されます。

PEファンドは投資先の売却に伴う対価を受領し、投資した資金を回収します。

まとめ

さて、今回はPEファンドのビジネスの流れにおけるExitについて取り上げました。

なお、本記事の内容はこちらの動画でもご覧いただけます。

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