千葉銀行の人材戦略|人材育成とエンゲージメント

千葉銀行の人材戦略|人材育成とエンゲージメント

千葉銀行の人材戦略|人材育成とエンゲージメント

この記事では、千葉銀行の人材戦略について取り上げます。

同行の人材戦略のポイントは、以下の通りです。

・人的資本投資を2倍以上に拡大

・人材戦略は「人材育成」と「エンゲージメント」の2本柱

・人材育成の中心は「専門」「DX」「経営」の3タイプの人材

・エンゲージメントは「人材育成」「ダイバーシティ&インクルージョン」「職場環境整備」「健康経営」「ファイナンシャルウェルネス」の5分野

以下、詳しく見ていきます。

人材戦略の前提=人材育成を起点としたサイクル

人材戦略の前提=人材育成を起点としたサイクル

(出所:同行IR資料「DX戦略・人材戦略」)

こちらの図は、同行の人材に対する基本的な考え方を表したものです。「人材成長」が起点となり、「お客さま貢献」→「持続的成長」→「人材投資」→「人材成長」→…という循環が非常に分かりやすく示されています。

人材戦略の全体像=人材育成とエンゲージメントの2本柱

人材戦略の全体像=人材育成とエンゲージメントの2本柱

(出所:同行IR資料「DX戦略・人材戦略」)

千葉銀行は、職員一人ひとりが「お客さまや地域、仲間と一緒に走り続けるパートナーになってほしい」という思いから、「共に走り続ける人に。」という人材育成方針を掲げています。

その人材育成方針の下、「人材育成」と「エンゲージメント」の2つの人材戦略を柱としています。

人材育成:人が育つちばぎんグループの構築

エンゲージメント:エンゲージメントの高い人材と組織の創出

人的資本投資=2倍近くに増加

人的資本投資=2倍近くに増加

(出所:IR資料「2024年3月期 決算説明会」)

2つの人材戦略に基づき、同行は人材育成にかける人的資本投資額について、従来の2倍以上の予算を想定しています(2021年3月期1.7億円→2026年3月期4.1億円)。

これらの予算は、同行の学習支援システム「ちばぎんアカデミー」のコンテンツ拡充や自己啓発支援に充てられています。

株式会社マーブルは、千葉銀行様のちばぎんアカデミー宛に動画コンテンツを提供させて頂いております。弊社サービスの内容は、弊社のeラーニング動画コンテンツサービスSOGOTCHA PLUS+(ソガッチャプラス)をご覧ください。

人材戦略の柱①人材育成

人材戦略の柱①人材育成

(出所:同行IR資料「DX戦略・人材戦略」)

2023〜2025年度の中期経営計画において、同行が特に強化するのは、専門・DX・経営の3タイプの人材です。

専門人材=お客さまに価値提供できる実践的な人材

「法人営業」「個人営業」「本部ソリューション・企画」の3領域での育成が進められています。

法人・個人営業については、業務実績に基づいた「プロフェッショナル認定制度」が創設され、「スキルの見える化」「タレントマネジメント」が図られています。

また、証券アナリスト等の高難度資格合格者に対する最大20万円の奨励金など自己啓発支援も進めています。

横浜銀行の「ソリューション人材」、静岡銀行の「価値創造型人材」など、各銀行とも「いかに高度なソリューション提案を実現できるか」が重要視されていると言えます。

DX人材=DX戦略を加速する人材

同行はDXを重要な経営課題と捉え、DX人材を「DX専門人材」「DXコア人材」「DXベース人材」の3レベルに分け、採用・育成に努めています。これらの人材は、「DX認定制度」によってレベル分けされており、専門人材の「プロフェッショナル認定制度」同様、「スキルの見える化」「タレントマネジメント」が実践されています。

DXに関する一定のリテラシーを有する「DXベース人材」は当初目標の1,000名を半年で達成し、また営業店においてもDX関連知識が必要とされるICTコンサルティングの成約件数を評価項目にするなど、DX人材の育成が本格的に進められています。

経営人材=成長戦略を牽引する人材

2023年度から経営人材育成プログラムが実施されています。また、階層別研修として組織運営や財務理論、意思決定理論を学ぶことで、次世代の経営人材プールの拡充が図られています。

人材戦略の柱②エンゲージメント

千葉銀行は、エンゲージメントを「職員と会社の深いつながり」と位置付け、職員一人ひとりが高いエンゲージメントを持てる職場環境づくりに努めています。具体的には、従業員が会社に期待する要素を5つの分野に分け、それぞれ各種施策に取り組んでいます。

(1)人材育成

人材育成については、上述の通りです。

(2)ダイバーシティ&インクルージョン

多様な人々が互いに連携し、それぞれの持ち味を活かし、環境変化に柔軟かつスピーディに対応できる組織を目指し、ダイバーシティ&インクルージョンに積極的に取り組んでいます。

(3)職場環境整備

働きがいを感じられる職場環境を創出し、多様な人材の活躍を進めるべく、働き方改革に取り組んでいます。特に、柔軟な働き方の実現と長時間労働の是正を図るべく、テレワーク、フレックス、時差出勤制度などの導入やIT活用・業務プロセス見直しによる業務改革を進めています。

(4)健康経営

従業員が心身ともに健康に過ごせる会社であることが、お客さまへの良質なサービス提供の前提であると捉え、従業員の健康の保持・増進に積極的に取り組んでいます。

(5)ファイナンシャルウェルネス

心身の健康に加え、従業員の経済的豊かさも重要であるとの前提から、企業型確定拠出型年金制度や従業員持株制度、資産運用相談サービスなどを提供し、ファイナンシャルウェルネスにも取り組んでいます。

まとめ

最後にまとめです。この記事では、千葉銀行の人材戦略について取り上げました。

・千葉銀行は、人材育成を起点とした「人材育成」→「お客さま貢献」→「持続的成長」→「人材投資」→「人材成長」→…というサイクルを人材戦略の前提としています。

・人材戦略は、「人材育成」と「エンゲージメント」の2本柱です。

・人材育成は「専門人材」「DX人材」「経営人材」の3タイプの人材を中心としています。・エンゲージメントの施策として「人材育成」「ダイバーシティ&インクルージョン」「職場環境整備」「健康経営」「ファイナンシャルウェルネス」の5分野に取り組んでいます。

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